第9話

ここはやりますと言いたいところだけど、あたし運動神経悪いから時人先輩に勝てる気がしない。



「やりたいのは山々ですけどあたし本当に運動神経無いので勝負にならないかもしれないです」



「それなら大丈夫やで!このゲームは運動神経よりコントロールが大切なゲームやから、俺が負ける可能性もあるで。まっ、負けへんけどな?とりあえず俺が先にやるし見ててや」



「はい」



そういうと時人先輩はストラックアウトのゲームをはじめた。



ルールは簡単で綺麗に並べられた9つのボードにボールを投げて当てて倒すというシンプルなもの。



与えられるボールは10球で、それを決められた位置から投げる。



確かにこれだったらあたしにもできそう。



意外と当てるの簡単そうだし、運動は苦手でもコントロールには自信がある。

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