第3話
頭の中では話題なんてなくても一言"卒業おめでとうございます"と送ればいいのは分かってるんだけどさ…。
でもそれだけじゃ味気ないよね?とかもっと他にいい言葉ないかな?とかもっとやりとりが続くような話題がいいかな?とか…色々考えてると中々送信ボタンが押せない。
「はぁ…。このままじゃLIMEで先輩と他愛のない会話をして、たまに先輩の発言にキュンキュンしたりするっていう計画が台無しだよ…」
そして、あわよくば仲良くなって春休みにデートとかしたいなぁ~とか思ってたのに。
やっぱり現実は理想ほど甘くない。
あたしはスマホを握りしめたまま力なくベッドにバタンと倒れ込んだ。
きっと今日もまた何も送れないまま一日が終わるんだと思ったその時、スマホが震えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます