第5話

「大丈夫!」




後ろから親友の蘭の声が聞こえたけれど、簡単に返事して全速力で部室へ向かう。




一年生の教室は三階。




ここから部室までは案外近いので、走ればすぐだ。




三階の渡り廊下を渡って旧校舎へ。




そこから一階分階段を下って左の突き当り。




旧校舎二階のぼろい空き教室が我らが恋愛相談部の部室である。




部員数も少なく最近やっと部活として認められた私たちの部活は、こんな学校の端っこに追いやられて活動している。

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