それは、

あたしと春樹はセックスフレンドだからだ。

「はぁ、だいたい春樹があたしと居るだけでもおかしなことなのに、名前呼びだなんて…絶対だめ」

あたしはふるふると頭を横に振る。

「と、言いつつ佳代たんも俺のこと名前呼びしてるけっどね♪」

佳代たん、という気持ち悪い呼び方に寒気がして春樹を睨みつけると、

おー怖い怖い、佳代に睨まれちゃった～、とわざとらしく言った。

「…高柳がいいなら名前呼びのが楽なんだけどね」

「あ、そう？じゃあ学校でも名前呼びで♪使い分けるの面倒なんだよな～」

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