第6話
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屋上に到着し、いつもの場所を確保するやいなやお弁当を開く。
「いただきます」
自分で作ったものだが、それなりに美味しかったりする。
それを平らげて少し経ったとき、屋上の扉が錆びた音を出しながらゆっくりと開いた。
「かーよーたんっ♪」
わざととしか思えない猫なで声であたしの名を呼びながら、ひょこっと顔を出した彼はあたしの唯一の友達(と言って良いのかは定かではないが)。
名前は、高柳 春樹。
「気持ち悪い呼び方しないでよ。それに学校じゃ名前呼ぶなって言ったでしょ?」
「ごめんごめん♪でもここは佳…じゃなくて黒沢だけじゃん?」
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