第74話

それでも時間になれば、いつも通りに来てくれるはず、なんて甘く考えてた



そう思いたかったのかもしれないけど


「はあ……」



溜め息を吐きながら、髪をクシャッと指で掻き上げて、おもむろにベッドの下に手を入れる



つい最近覚えた煙草


当然、親には内緒


親父が吸うからか、臭いでバレることはないらしい



イラつくことが増えたからか、無性に吸いたいと思って、気づいたら手を出していた

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