第57話

――――――



今の時刻は夜の6時半


冬期講習の間は切っていた携帯の電源を入れる


それと同時に鳴り出す着信音に、溜め息を吐き出した




そして通話ボタンに手をかける。押しそうになったところで音が止む



『三谷』


肩をポンッと叩かれて振り向けば、同じ高校で予備校仲間の前田が立っていた


『なあ、これからなんか予定ある?』


「…これから?」

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