第40話

クリスマス…


やっぱり恋人同士にとったら特別な日に違いない



『夏輝…?』


久しぶりに見せた不安げな瞳が俺を見つめる



「…クリスマス…は、」


言葉を濁す俺を制すように



『クリスマス、空けておいてね』


切なげに微笑みながらそう一言呟いた



「……25日は…クラスの仲間と約束…したから」


『24日のイブは空いてるのよね?』


すがりつくようなそんな勢いに



「……うん」


そう言うしかない俺は…なんて情けないんだろうか

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