第297話
「……、」
どうして?だとか、なんで?だとか。そんな風には思わなかった。
―――わかっていたから。いつかこんな日が来ることは。
ただ、昨日の今日で見せつけられたことに、覚悟していてもやっぱりショックで。
そしてそんな二人を思わず凝視してしまったあたしに気づいたナナミの勝ち誇ったような顔に、カッと顔に身体中の血液が集まるような気がした。
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