第277話
そんな話、軽く受け流して茶化してしまえればいいのに、ちょっとなにか発すれば弾けてしまいそうなほど、実はかなり緊張していた。
コウキとの二人っきりのこの空間に、慣れなくて。
別に、男の子の部屋に来たことないっていうほど純情ってわけじゃないのに。
今までだって、それこそタクミとは彼の部屋でしか会うことはなかったのに。
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