第273話

曲がってすぐ見えた白とアイボリーのツートンカラーの壁の家。


まだ建ててそんなに経っていないようで。


「ほら、入れよ」


「…お邪魔します」


遠慮がちに玄関に足を踏み入れたとき、新築独特の木の香りがした。


ドキドキしながら中に入る。


玄関の鍵はかかっていて、リビングらしき部屋も暗かったけれど、ふと下を見ればパンプスが一足、きちんと並べて置いてあった。




――お姉さんのかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る