第266話

嬉しくて嬉しくて。


「いいの?――あ、でも…突然行ったりしたら、コウキのお家の人とか、迷惑じゃない?」


それでも、いきなりお邪魔するのは気が引けた。


コウキはあたしのことを家族にどう紹介する?


一応付き合ってるから、やっぱりあたしは彼女?


だけど、この関係は長くは続かない。


そうわかっているから。


だから、すごく行きたい、けど。


どこかで躊躇してしまう気持ちもあった。

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