第80話

「あれ~?バレてる?だってさ、けっこう好みなんだよね、彼女」


ジュンの瞳が妖しく光る。


高校生のくせに女慣れしてるからか、妙に大人びていて、男のくせに…色気がある。


見惚れずにはいられない。



「ハハ、なに言ってんだか」


コウキはそんなジュンに、敢えて軽く返している。


「いやいや、けっこうマジだぜ?こんな可愛い子がいたんだな、まだ」


普通なら嬉しい台詞も、ジュンの口からだとウソに聞こえてしまうから、ホント、残念。

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