第78話

「……マナ?」


「…タクミ」


さっき学校で別れたときと同じ、戸惑うようなタクミの声。


ジュンのことを知ったのは、タクミと同じ…バスケ部だったから。



いるかもしれないと、思ってた。



「コウキの女と…知り合いなのか?タクミ」


「…え、あ、ああ…まあ」



あたしとタクミが…付き合ってたことはほとんど知られていない。


ジュンの中ではあたしはもうすでにコウキの彼女になっているみたいだった。

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