第33話

「マナ~、一緒に帰ろうぜ」


「は?」


放課後、カレンと帰ろうと急ぎ気味に支度をしていたら、コウキがあたしの肩に自分の腕を回してきた。


「え、ちょっ、え、なんで」


いきなり肩に腕を回されたことへの疑問を口にしたあたしに、


「なんでって、付き合ってるから」


当たり前だ、と言わんばかりに違う答えを口にする。


「は?」


そう聞き返したのは、


「どういうこと!?」


―――あたしじゃない。

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