第51話
今日は始業式のせいか、桜満開のせいか僕には目の前がキラキラし過ぎて正直しんどい。
靴箱に辿り着くまで朝の挨拶を全く知らない女の子達がしてくれる。
おはよう、て何回言えばいいんだ?もう喉がカラッカラなんだけど。
あ、新クラス見に行かないと。
はるかが選抜クラスから落ちてなければいいけど。自分の事よりその事が心配だった。
高2の終わりの進級テストであんなに勉強したのは初めてだった。はるかと一緒に勉強したおかげで僕は更に学力が上がった気がする。もう不動の首位……。
「あ、滝川君!おっはよー!」
「花村さん、はるかは?」
花村さんははるかと仲が良く、そして彼女はなかなかの才女だった。
「ちょっと挨拶が先なんじゃないのー?はるかはもう新クラス見て教室に入ってるよ。」
「あ、そうなんだ。」
花村さんがあっさりそう言うから僕は安心した。
「はるかは私と滝川君の隣のクラスだけど。」
「うん。あ、え?」
う、嘘だろ……?
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