第18話
「あ、私はそれどころじゃないの。」
月島さんは少し動揺していた。
「僕は月島さんを困らせてる?」
「うん、かなり。滝川君みたいに余裕ある毎日を送ってるわけじゃないから。」
「……お気楽そうに見えるんだ。」
そう言うと月島さんは一瞬僕と視線を合わせたけど直ぐに逸れる。
「ま、毎日告られに学校に来てる人とは私は違うもの。」
「え、それって僕のせいじゃないでしょ?それにちゃんと勉強しに来てるよ……、」
「分かってる!ごめん!」
言葉を遮るように月島さんは言葉をつまらせる。
「ごめんなさい、私今本当に学校に来るの辛くって……、滝川君ならその意味わかると思うけど。」
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