第66話

それでもどこか信じられなくて、諦められなくて


―――未だにあの子を好きだなんて…


もう忘れなければ…そう思っているのに


諦めきれない



誰にも、翔にでさえ言ったことがないこの気持ち


この想いが報われる日が来る、なんて思っているわけじゃないけれど


ずっと好きだったから


そんなに簡単に気持ちが切り替わるわけじゃない




~♪♪♪~


手に持っていた携帯から着信音が突然響いた


びっくりして携帯を落としそうになってしまった

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