第15話

駅までの道程はせいぜい15分程度


それでも、俺にしたら貴重な時間


駅に着けば陽南は他の友達のところに行ってしまうから


「あっ!陽南、今日の英語の課題やった?」


「もちろん、したよー。まさか…夏輝…また?」


「ハハ…陽南、ヨロシク」


「アンタねー…毎回毎回…いい加減自分でやりなよ」


「いいじゃん、陽南の方が得意なんだからさ」


「もう…」


ブツブツ文句を言いながら鞄からノートを取り出す


実はこれも――わざとだったりする


毎回、英語の課題は陽南にノートを借りる

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