第83話

アタシはキャンドルの火が揺らめいてるのを見ていた



「滝川君がアタシ以外の人と家庭を持ったらどんな感じになってたのかな・・」



「はな以外と?・・さぁ、考えた事ないし。家族になりたいって思ったのははなだけだよ。」




「あ・・ありがとう。」



アタシは俯く



「・・早く喪が明けるのを待ってるんだけど、」



「ねぇ、滝川君に聞きたいことが・・」



「うん?なに、」



ちょっと前に思ったこと


アタシは結婚したら・・



「えと、結婚したらアタシはやっぱり仕事は・・・」



「俺の理想はこうかな、」


アタシは滝川君の言葉に顔を上げる



「俺とはなと子供が・・・たくさん・・かな、」



「た、たくさん!?そ、それは年齢的に大丈夫かな・・もし不妊症とかだと難しいよねっ・・・調べた方がいいかな、」



アタシが焦って言うと、滝川君はアタシの頭を撫でた


「まぁ、子供は自然でいいよ。」



アタシと滝川君のこどもって考えたら


なんだかドキドキした・・


「だから、仕事続けてもいいよ、せっかくはなは賢いスタッフなんだから。」



「う、うん。生活に支障ない程度で頑張る、」

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