第79話

「亨也君、大丈夫?」




「い、痛ぇ・・・、先生、俺の頭どうなってる?」




「バックリ裂けてる、」



「うそっ!」



「嘘だよ。裂けてたらもっと流血するから、」




塚野亨也はため息をついてドアにもたれて座り込んでいた




「てかなんで滝川先生とはなチャンが・・・」




俺はソファーにもたれる



「察知できない?」



俺は冷たく言い放つ



「・・・察知って?まさか、」



塚野亨也ははなの方を見る



「亨也君、滝川君はアタシの婚約者なの、」



はなは申し訳なさそうに言った




「え・・あ?、ちょっと待って?俺よく理解出来ない。この事って会社は知ってる?」




「言ったら面倒なことが勃発するから知らない。今知ったあんたと北澤先生しか知らない。」



俺がそう言うと



「・・じゃあ今日はなチャンの様子がおかしかったのは・・・滝川先生のせいなんだ?」




はなは頷いた




「理解できた?できたならこれ以上はなに介入するな、」




「まだわからない、はなチャンの口から聞くまでは、」



そう言って俺を睨んだ



・・こいつ、しつこい

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