第77話

「・・直史に言われた、俺の言い方はひとを傷つけるって・・・」




「間違ってないけど・・堪えたの。亨也君にプロポーズされた事すぐ言えばよかった・・・」




「・・・え、ちょっと待って?プロポーズ?」




俺ははなと視線を合わせる



「告白とかじゃなくプロポーズされてたの!?」




「・・うん、ビックリしたんだけど、」




ビックリのレベルじゃないだろう?



「滝川君の事好きでもいいから、自分の事考えてって言われて返事に困って・・・」




「なんでそんな急展開になってるの・・」



俺が呆れたように言うと




「だから早く言いたかったのに滝川君は論文作成でほとんど寝ないで仕事してたから煩わせたくなかったの!

アタシなんかその間すっごい悩んで泣きそうなのに、“その気があるなら別だけど”とか嫌みっぽく言われて・・・」



俺ははなの唇を塞いだ



「ごめん・・それ嫉妬だから深く考えないで?」




「もう、紛らわしい!本気で言われたかと思った!」


はなは俺の胸をぱしんと

叩いた

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