第73話
「リツ!久しぶり~、お前のことだから欠席かと思ってた。」
「はなが・・行けって言うから、」
「そういえばはなちゃんは?」
直史は俺を同窓会をしているフロアの隅に引っ張る
「・・なに、」
「お前に声掛けたい女性陣から守ってやったんだよ。相変わらずカッコイイなお前。で?はなちゃんは?」
俺は周りの視線を無視して直史の方を向く
「地元には戻ってるけど会社の研修と重なって欠席。」
フロアには元同級生が結構な人数になっていて賑やかになってくる
「へぇ、頑張ってんな。仕事しながらリツの世話まで。」
直史は笑い出す
「俺ははなに押し付けたりしてないよ、出来ることはしているし・・・」
「ああ、お前のことだから何でもそつなく熟すだろうよ?だけどリツみたいな何考えてるか解らない非社交的な人間を理解してくれるのははなちゃんだけだろ?」
「・・・まぁ、そうだろうね。」
「そうだろうじゃねーよ、お前ちゃんとはなちゃんの話とか聞いてあげてるの?お前は他人の感情に鈍感だからな。高校生の時モテるけど同じくらい反感もかってたよな?」
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