第63話

それから何日かして、



「・・断った?」




「うん、北澤先生は俺には高度過ぎて無理だよ。」



亨也君は

あっさり北澤先生との関わりをシャットアウトした




「あ・・そう、」




アタシは深く追求なんて出来ないから、そう返事するしかない




「だってね、やっぱり好きなんだよ」




「・・亨也君?」



アタシは

ほとんど誰もいないオフィスで



亨也君からとんでもない告白をされてしまう




「澄田はなさん、結婚前提に付き合ってください。」




「・・・え?け、結婚!?」」



亨也君は静かに頷く




「きっと初めて会った時には好きになってたんだと思う・・・」




「あの・・でも、」




「滝川先生を好きなままでいいから、返事も待つから、ちゃんと考えて?」




そんなの絶対無理だから!

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