第53話

「はな!」



「わっ!!び、びっくりした・・って滝川君なんで帰ってきたの!?」




「先輩医師が代わってくれたんだ。それより今日どうして帰ったの?」



はなは夕食を作っていた


俺は何か落ち着かなくて、無理に交代してもらった



「あ・・真理と話していたから・・」




「やっぱり・・・、電話してくれたら場所変えたのに。」




「ご、ごめんなさい。でもちゃんと着替え届いたでしょ?」




「・・なにそれ、」




はなは俺の声にビクッと反応する



「四日も会ってないんだから、普通は会うんじゃないの?」




「う、うん、ごめんなさい。」




「俺は気になってたよ、たった四日だけどはなが元気なのか。そういう・・・」


・・俺、はなを責めてる


ついこの前自分の出生をはなに打ち明けた


それだけでも彼女にはかなりのストレスなのに



「はな・・」




「えと、ご飯・・食べたの?」




「・・いや、まだ、」




「じゃあ準備するね?」



はなはまた食事の準備を始める



・・俺はどうしたんだろう

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