第45話
「・・あ、ごめん。喋り過ぎた。」
アタシは首を振る
「大丈夫、滝川君は愛されてるから。」
「え?」
「アタシが貴方をとても・・、」
アタシはそれ以上上手く言葉にできなくて、涙が落ちる
「はな・・そんなに哀れに俺を見ないでいいのに、」
滝川君の指がアタシの涙を拭う
「違う・・、」
そう言いかけるのに
「今の話・・ご両親に話して。破談に成り兼ねないけど・・・」
「そんなこと・・ないよ。」
「・・そうだといいけど、でも真実だから。はなのご両親はきっと・・・」
きっと・・?
「家族を捨てて、自分自身も捨てないと生きていけなかった俺に、大事な娘は渡せないよね・・」
そう言って滝川君は少し風が出てきて
乱れたアタシの髪を撫でる
それがとても優しいのに
アタシは何故か不安で不安で
堪らなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます