第82話
ーside 亜貴
一晩中駆使し続けてきた身体は悲鳴をあげて、どっぷりと疲労感に溺れている。
あ〜疲れた、すっげー疲れたじゃねぇの。
寝たい、煙草吸いたい
どうせここ病院なら部屋を貸して欲しい
それでついでにどエロいナースに看病されたい
身体の隅々まで手当して欲しい
大して座り心地も良くもない病院ロビーの椅子へ深く腰を掛け、
そんなどうでもいいようで俺にとっては大切な事を頭の片鱗で考える。
明け方までかかった陽向の応戦での後処理を終え、
そこから藍にこの病院まで来るように連絡入ったのはつい1時間前。
波玖を抜かし、俺も含めNiGHTSの幹部陣は大した怪我もない
今回の騒動でダウトに拉致られ巻き込まれたユータやタケル達は無事に保護でき今は治療中
それぞれ骨はどっか折れてたり外傷が酷かったりはあるが、生死に関わる大きなものは誰も負わなかったらしいからそれだけが救いじゃねぇのよ
でも、暫くはベッド上で生活になるだろうな〜
あとはアイツらの回復力を待つだけだし
そこまでは、ま〜いい。
それよりも、だ
「どうして、りなちゃんが?!」
人目をはばからず、声を荒らげる陽向の口からでたその名を聞いて、スっと目を細めた。
「藍ちゃん!!椿くん!」
現状が把握出来ていないつっても俺もだが、特に里奈子教の陽向は随分取り乱した様子で、藍や椿に詰め寄っていた。
まぁ、気持ちは分かるし、こいつがあのお嬢さんを随分大切にしていたのは分かってたし
陽向を止めることはしねぇけど
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