第57話
「…っ、」
重たい瞼をゆっくり開ければ、
ぼんやりとした視界が徐々にクリアになっていく。
まだ十分に働かない頭を動かし、グルりと当たりを見回してみる。
コンクリート剥き出しの一室に、
あるのは事務用テーブルとキャスター付きの椅子、幾つかのキャビネットがあるだけ
それはまるでどこかの事務室のようだった
そして、私は両手両足を縛られた状態でソファに座らせられている。
身動きひとつも取れない
そんな自分の姿で、何があったかを一気に思い出すことが出来た。
そうだ、私
タケル達を助けようとして、第三コンテナ倉庫に乗り込んで、赤髪の男に追われて
それで、油断した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます