第93話

藍の言葉で無駄に込めていた力が抜ける。


暫くそのまま海の中にいれば、自然と陽向や亜貴達が寄ってくる。


「りなちゃん、海入れて良かったね〜!」


「ウチの総長を浮き輪代わりできんの里奈子ちゃんぐれーだぞ」


両サイドから頬をつつかれるも、生憎私の両手は塞がっている為反抗もできない。



「藍さんも里奈子さんも楽しんでますか〜?」


「帰ったら花火やりましょー!」


疲れ知らずな元気良く声を掛けてくれる面子達。



藍がNO.1で、藍が纏める面子達とこうしてまた1つ距離が近くなれた気もする。



こんな空気感ははじめてだけど、悪くない。



笑顔の絶えないこの空気感に私も釣られて笑みを浮かべた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る