039.

第43話

「…なんでこんなことに」


「ん?りなちゃんなんか言った?」


冷房が効きすぎるいつもの車内。



助手席に陽向

私の両サイドには椿と藍

一番後部座席には亜貴と波玖


いつもの倍身なり外見全てが派手に仕上がっている一等級の奴らが揃っている。


「…帰りたい」


「2日我慢しろ」


暇そうに私の髪で遊んでいる椿の言葉に私は今日何度目かのため息を零す。




本当になんでこんなことに。




それは遡ること数十分前の事だった。

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