第90話
「お〜嬢さん、久しぶりかの」
上品に緩やかに笑みを零す、初めてこの部屋に来た時以来の慧二郎さん。
相変わらず3人がけソファを独り占めし睡眠にふける藍と珍しく定位置のパソコンの前ではなく1人がけソファに座っている波玖。
…慧二郎さん除けばいつもいるメンツ。
「藍さん、いつまで寝てんすか。ほら、アイツ来たんで起きてください」
手荒に藍を叩き起す波玖は、敬語は使うが口は悪い。
「…雑だ、波玖」
寝起きも重なり大層ご機嫌ななめなキング。
綺麗な顔をこれまた存分に歪める。
「寝たいならベッドルーム行ったらどうです?」
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