08.
第75話
「で、家はどこなんだよ」
どうやら家まで送ると言っているらしい椿に、私はマンション近くのスーパーを指定。
倉庫の外を出れば当たりはすっかり暗くなっていた。
入口付近に停めてた1台のバイクを取り出す。
椿は、かかっていた少し大きいヘルメットを慣れた手つきで私に被せてくる。
やっぱり帰りはバイクか。
椿が乗ったのを確認すればいそいそと私はその後ろへ跨る。
細くて華奢な割に触れてみればわかる、引き締まった体。
そんな腰元に私は腕をそっと回す。
肌寒いけど、春特有の匂いが心地良い。
それに乗って奴の甘いムスクの匂いが混ざる。
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