そう言えば、一瞬驚いたように大きな瞳を更に大きくして見開く陽向。

｢いちいち怯えたような目で見られるとこっちが悪いことした気分になる｣

仕方のない事なんだろうけど。

私がこの部屋にいる事で、奴が怖がるなら帰ってもいいんだ。

ぱちぱち目を見開いたまま、呆然とする陽向にさっきまで波玖と談笑してたはずの椿が面白そうに口を開く。

｢陽向、お前見透かされすぎ｣

どう見てもわかり易すぎる。

｢やだなー。滅多にないのにな、それ指摘されるの｣

ふふ、とやんわりと目尻を下げてシュンとする陽向。

｢アンタも、あと、あの亜貴もそうだけど。別に仮面被るのはいいけど、もっと自由にしたらいいのに｣

要らぬお節介かもしれないけど、

特に陽向と亜貴

笑ってるようで笑ってない

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