上京
第1話
「今日は…俺達のコンサートに来てくれてありがとう。次の曲がラストになります。これを…今日聴きに来てくれたたくさんのファンの人たちのために、ずっと応援してくれていた友達に…そしてなによりも大切な仲間だったヤツに…この唄を…贈ります。聴いてください」
そんな言葉から始まったラストの曲
それは…俺のキーボードからゆっくりと始まる
――――…歌いながら…光るたくさんのペンライトを見つめ、六年前に想いを馳せる
十七歳だった俺達…
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