第79話

アタシはそのまま立ち尽くしていた。


「みおチャン?」



「あ、えと……。」



どう動いて良いのか分からなかった。



「寒いから、早く。」


「あ、うん。」



そう言われてアタシは言われるまま拓実君の隣に座った。


拓実君はアタシに毛布を掛けてくれる。


こんな狭いソファーじゃ……、



「拓実君、ベッドの方が広いよ?」



「え?」


拓実君は明らかに驚いている声を出した。


何か、変な事言ったかな?



「みおチャン……大胆すぎるんだけど。」

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