第76話

それからどのくらい時間が経ったのかアタシはそのままベッドでうたた寝をしていた。


目が覚めると少し肌寒く感じた。


拓実君は寒くないのかな?


だってタオルケット一枚だし。


アタシはベッドの足元に置いてある毛布を取ると寝室を出た。



変わらず拓実君が眠っている部屋は真っ暗だった。



暗くても彼が何処にいるかは分かる。



チカの事をまだ好きだったころ、よく夜中に盗み見をしてたから。


どんな風に眠っているのか知りたかった。

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