第42話
拓実君の言葉や仕草がいちいちアタシの心を刺激してくる。
それは甘いのかそうでないのかは彼しか分からないのだけど。
アタシは座っている場所から動けないでいた。
拓実君はレジを済ませてもアタシを見ないでお店を出ようとする。
どうして?
アタシの事はホントはどうでも良いんじゃないの?
その時、拓実君はお店に入ろうとするお客とぶつかりそうになった。
その女性は拓実君を見て表情が変わる。
その瞬間、
慣れていた気持ちが甦る。
“嫉妬”がアタシを動かした。
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