第20話

「恭子がみおチャンが飲み会に参加しないからつまらないって言ってたよ。」



「だって本当にレポートヤバいから。」



アタシは拓実君の前に麦茶を置いた。

あのまますぐ帰すのは気が引けてアタシは彼を部屋に入れてしまった。



チカが知ったらきっとまたグダグダ言いそうなんだけど。



「拓実君は行かないの?」



「あ、飲み会?あー…そうだね、あんまり騒がしいのは好きじゃない。だから俺参加したの数回くらい。」



そう言って拓実君は麦茶を飲み干した。


そういえば拓実君と一緒に飲んだことは…ないかもしれない。

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