たぶん、会えない 1

第75話

経験がない、わけじゃなかった。



そういう行為に興味がなかったわけじゃない



「・・どうする?」



少しの間に、彼女の切羽詰まる息が聞こえた。



シルエットしか見えないくらいの教室で



微かに布の音が聞こえる



彼女のブレザーのボタンが机に当たって、小さく『コツン』と音がした。



あ・・彼女も同じだ。



俺と同じ“想い”を持っている。



そのシルエットに目をこらす



今夜・・・



俺は自分のためにこの“今”を越えようと思った



彼女を連れて

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る