第68話

「直史、お前の彼女の・・友達、」




「ああ、澄田はなちゃん?」



澄田はな・・か、



「はなちゃんが何?」




「・・別に、苗字が何なのか知りたかっただけ。」




「うそだな、気になるのか?」



また直史はニヤニヤしている。



「気になるっていうか・・彼女美人だな。」




「安心した。」




「え?」




「お前は俺の彼女とも馴染もうとしなかったから、はなちゃんに興味を持って安心した。」




「・・・」



「で、いつ紹介しようか?」



「来週の・・文化祭のときでいい。」



直史は笑って承諾した。



俺って卑怯だ



こんな気持ち捨てたい



誰にも・・・



こんな俺の彼女に対する



思いを知られたくない。

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