第67話

“はな”をたまには見かけた。



直史とその彼女といつも一緒だった。



邪魔だな・・



俺だったら遠慮する



俺だったら・・



誰にも関わらない所に


“はな”を連れていくのに



・・・あれ、



いま俺、何考えた?



教室の窓ごしに彼女と目が合う。



またセミロングの髪が


揺れていた




あの髪って



柔らかいのだろうか



夏服のセーラーと、彼女の髪がやけに



俺にはやらしく思えた。

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