第48話

いつの間にかアタシは眠っていた。


隣に滝川君の姿はなかった。


アタシはゆっくり起き上がる、下半身がだらしい。



・・滝川君は、実は何回デキる人!?


とにかく着替えよう・・



すると寝室のドアが開く、


「起きた?夕食できたから。・・・歩ける?」



滝川君はケロッとした態度でアタシに接する。


・・さっきの“専属セフレ”の話は、夢?



「う、うん。大丈夫・・」



「そう、じゃあシャワー浴びてリビングに来て。」



寝室のドアは閉まる。



いつもの滝川君だよね?



よかった・・・・・。



アタシはフラフラしながらバスルームに入った。


下着を脱いでいると鏡に自分の姿が映る。



彼とは明らかに違う肌、


スタイルが良いわけでもない。


好きと言われても、抱かれてもアタシはちっとも幸せではなかった。



むしろ、滝川君に対して妬ましい気持ちさえ感じていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る