第43話

「“嫌いじゃないなら”は俺のことが嫌いじゃないならっていう事。

それにあの時、ちゃんと告白したよ。」




「・・・いつ?」




アタシはアタマがパニくっていた。




「最中に。」




「さいちゅー!?そんなの無理!アタシ痛みを逃すので必死だったもん!

大体翌日留学する人がする事!?」




「スカートのポケットに連絡先書いたメモ入れたはずだけど?まさか知らなかった?」





「・・帰ってすぐ洗濯したから・・。」




「・・・なんか、もうどうでもよくなってきた。」




滝川君はそう言ってベッドに倒れこんだ。




知らなかった・・滝川君がアタシを好きだなんて。



ありえない。

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