第41話
アタシは寝室をノックする。
中から「なに?」って彼の声がする。
「あの、アタシもう帰るね?」
そう伝えたら寝室のドアが開く。
え?
これは・・・入れって意味?
滝川君はベッドに腰掛けて腕時計をナイトテーブルに置く。そしてネクタイを外してシャツのボタンを二つ外した。
なんかその仕草がやらしい映画のワンシーンみたいでドキドキした。
きっと夕日も落ちてきて、ちょっと薄暗くなってきたせいもあるかと・・・
「それはどういう目で見てる?」
「え?」
「俺を軽蔑してる目?それとも、」
「ああ、とても綺麗だなって、」
「・・綺麗?誰が、」
・・彼は自覚がないのか、それとも知ってて言ってるのか。
「滝川君の仕草が・・・」
滝川君がドアが開いたままの入口で立っているアタシの所まで来る。
「・・・そうやって、俺を遠い所から見物してたんだ。」
え?言ってることがよく分からないけど。
「・・澄田さんは俺を好き?」
えっ・・・!?
突然なにを言い出すのこの人!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます