マイナス思考

第19話

昨日も今日もこのマンションのシャワーを使った。


ホテルみたいだな・・ココ。


さて、やることやったら後は帰るだけだな。



アタシはドライヤーをかけ身支度を整えると時計は夜中の2時を過ぎていた。



あ・・・滝川君にタクシー代借りなくちゃ!


アタシは先ほどまで使っていた寝室のドアを開ける。


ベッドには規則正しく呼吸をする滝川君が眠っていた。


このまま眠らせてあげたいけど・・・・アタシも帰りたいし。



意を決して彼の身体を緩く揺する。



「滝川君、起きて。」



それだけで彼は瞼を開ける。

いつでも起きれるように訓練されてるのかな。




「・・・なに、その格好。」



「なにじゃないって、タクシー代貸してください。」



アタシは手の平を彼に差し出す。



すると彼は無言で起き上がる、そして、




「澄田さんはどういうつもりでココに来てる?」



って疑うような目をして言われた。

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