第14話

あの時、アタシは初めてで痛みを逃すのに必死だった。



アタシがブレザーを脱ぐと滝川君はアタシの腰を引き寄せる。


そしてアタシにいろんな角度からキスを教えこむ。

焦ることなく堪能するかのように。



いろんな女の子と気持ちイイことしてるんだろうな・・・こんな感じで。



「アタシ・・したことないよ?だからやり方が分からないんだけど。」



アタシ達が入った一階の視聴覚室は時々花火の光が入ってきた。



「嫌いじゃないなら、俺はイイけど。」



その光に照らされる滝川君の表情は綺麗だった。



だけど、処女でも非処女でもなんでもイイひとなんだ。



一瞬、彼の将来を心配した。


いつか刺されるんじゃないかって。

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