第8話

滝川君はリビングに入ると着ていた上着を無造作にソファーに放る。



「何が食べたい?」



は?ごはんですか?



「いえ・・・帰ってから食べます。」



てか終電までには帰してくれるのかな・・・。



滝川君はキッチンに入り、缶ビールを開けながら戻ってきた。




「空腹にはキツイと思うけど。」



そう言ってそれをアタシに渡してくる。


アタシが受け取るのを確認すると、ソファーに置いた上着を持って自分の部屋に入った。




アタシは思い切り息を吐いた。

きっ緊張するっ・・!!

口数が少ないから威圧感がある。



・・・そういえば、滝川君と初めてした話ってなんだっけ?



アタシはソファーに座って窓から見える夜景を見ながら思い出していた。

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