第4章

第5話

「瑠衣くん、昨日はショートケーキを美味しく食べてくれてありがとう♡」


「えっ!?う、うん。えっと…あの、あなたは一体…?」


「あぁ!自己紹介まだだったね!私、ショートケーキの化身、ベリーだよ♡」


何が何だか、僕には分からなかった。


この2次元な世界観を信じろと?


『でも、確かに髪色は、ホイップの白色、苺とチョコを模した髪飾り…瞳の色は、赤とピンクの飴細工の様だ…』


「どうしたの?」


ベリーの声に、ピクリと身体が反応した。


『僕とした事が…うっかり見つめてしまった…』


僕は気を取り直して、ベリーに詳細を聞く事にした。


「…どう言う事か、詳しく説明してくれる?」


「えっとね、私はお菓子の世界、スイーツタウンに住んでるんだけど、この星を瑠衣くんみたいにスイーツを食べて幸せ満タンにする役目を持っているの!」


ベリーは、とても楽しそうに語っていた。


その笑顔が僕には、とても美しく見えた…。


「幸せ満タンか…確かに、ケーキを食べて凄く心が満たされて幸せな気持ちになったよ」


「良かった!瑠衣くん、とっても幸せそうな顔で食べてるから、もっとお話したくて私、会いに来ちゃったんだ♡」


そう言われたら、嬉しくなってしまう…そんな自分が居た。

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