第90話

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「具合は良くなったか?」


一時間目の終了を知らせるチャイムが鳴ると同時に、実験室と準備室を繋ぐドアから顔を出した聖君。


口の端を上げてニヤリとしていた。


けど、その表情はあたしの顔を見てすぐに消えた。


よっぽど酷い顔をしていたらしい。


まあ、自覚はある。


「……まだよ。マナは無理。保健室に連れてくから」


「…ふーん。了解。じゃあ間宮は付き添いね」

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