第75話

カレンは迷うことなくその実験室の隣にある準備室のドアをノックもなしに開ける。


「隣の鍵、借りるわね」


中にはもう聖君がいたようだ。


「…お好きにどーぞ」


聖君のどこか軽快な声が聞こえてきたから。



「……一時限目の英語、あたしとマナは気分が悪いってことでよろしく」



え!カレンってば!サボること、そんな堂々と!


いくら相手が話がわかりそうな聖君だからって!


「ちょっ、カレン…」

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